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2017.08.10

ワーキング・ペーパー(17-004J) 「経済史から見た『異次元緩和』」

本稿はワーキング・ペーパーです

 この論文では、第二次安倍内閣成立後、2013年4月から日本銀行が実施した大規模な金融緩和、いわゆる「異次元緩和」を、1930年代の「高橋財政」と比較する。大恐慌下で犬養毅内閣の大藏大臣に就任した高橋是清は、金輸出再禁止、金融緩和、公債の日銀引受発行に基づく財政支出拡大からなる一連のマクロ経済政策を実行した。注目すべきことに、「異次元緩和」以前に大幅な金融緩和の実施を求めた論者たちは、高橋財政を参照して彼らの主張を根拠付けていた。1930年代と2010年代の主要なマクロ経済変数の動きを比較すると、高橋財政と異次元緩和という2つの政策のマクロ経済に与えた影響は大きく異なることがわかる。その理由として、金融市場の状況の相違と長期の経済成長のモメンタムの相違が考えられる。




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