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2017.03.28

ワーキング・ペーパー(17-004E) 「Change in membership and ranking of the elites over phases of regime change」

本稿はワーキング・ペーパーです

 政治的レジームの変革の際に、政治的エリートの構成はどのように変化するであろうか。この問題については、長く政治学の分野で研究されてきたが、依然としてコンセンサスが得られていない。この論文では、レジーム変革のプロセスを新旧レジームの移行期と新レジームの確立期の2つのフェーズに区分し、それらの間で政治的エリートの構成を実証的に比較することによって、上記の問題に新しい見方を提示する。実証分析の対象としては日本の明治維新を取り上げる。明治維新は大きな政治的レジームの変革であると同時に、個々の政治的エリートについて新旧レジーム下での政治的・社会的バックグラウンドを示すマイクロ・データが利用できる点で、上記の問題を研究する対象として大きな利点を有している。分析の結果、レジーム移行期には旧レジーム下で下層に位置づけられていた家からの人材登用が大規模に行われたこと、一方で新レジームの確立期には旧レジームの上層の家の出身者が再び政治的エリートの中に組み入れられたことが明らかになった。



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