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2016.05.18

第22回PAC政策シミュレーション「北朝鮮崩壊:そのとき日本は?」概要報告と評価

  • 宮家 邦彦
  • 研究主幹
    宮家 邦彦
  • [研究分野]
    外交・安全保障

1.概要

                                   

 2016年3月26~27日、当研究所は第22回PAC政策シミュレーション「北朝鮮崩壊:その時日本は?」を実施した。今回のシミュレーションは、不透明性・不確実性を増す北朝鮮情勢を踏まえ、2020年代前半に北朝鮮が内政の混乱を契機として体制崩壊へと向かった場合を想定し、国際社会及び日本の外交・安全保障上の課題を探ることをテーマとして設定した 。

 北朝鮮崩壊シナリオについては、これまで国内外のシンクタンク等でも類似のシミュレーションが実施されてきた。しかし、近年の北朝鮮の新体制(金正恩体制)と不透明なガバナンスの動向を前提として、北朝鮮の核・ミサイル・通常兵力の開発の推移、中国の地域的影響力の拡大と中朝関係の変化、米国の朝鮮半島に対する安全保障戦略と米韓・日米同盟関係などを総合的に勘案した政策シミュレーションは未着手の状況といえる。当研究所が内外に先駆けて本課題の検討に着手したことは大きな意義があろう。

 本シミュレーションには、現役官僚、研究者、企業関係者、ジャーナリストなど約40名が参加し、2日間の演習を通じて多くの教訓と課題が抽出された。シミュレーションのチームとプレイヤーは、日本政府(首相官邸・国家安全保障局・外務省・防衛省)、米国政府(大統領府・国家安全保障会議・国務省・国防省)、韓国政府(大統領府・外交部・国防部)、中国政府(党中央・人民解放軍・外交部)、ロシア連邦兼インターネットユーザー(大統領府・外務省・国防省・及びインターネット上の世論形成)、メディア兼国際機関(日本メディア・国際メディア)を設定した。

 また今回の政策シミュレーションの新しい試みとして、LINE株式会社と協力し、メッセンジャープラットフォームである「LINE」を活用し、各チームの情報配信(テキスト、画像、映像)、コミュニケーション、情報共有を促進した。ほぼ全てのプレイヤーはタブレット端末を携帯し、常時情報取得と配信ができるようにし、リアルタイムのシミュレーション進行を把握できるようになった。・・・

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第22回 PAC政策シミュレーション「北朝鮮崩壊:そのとき日本は?」概要報告と評価PDF:1.1 MB

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