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2018.03.27

櫛田健児セミナー 「幻想と真実の間で揺れ動くAIによるディスラプション -シリコンバレー経済圏の真の理解と日本の付加価値創造力の未来-」発表要旨

  • 栗原 潤
  • 研究主幹
    栗原 潤
  • [研究分野]
    米国情報・ネットワーク

 キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)は2017年12月19日にスタンフォード大学 アジア太平洋研究所日本研究プログラム リサーチスカラー 櫛田健児氏のセミナーを開催しました(モデレーター:栗原潤研究主幹)。これは同セミナーの「発表要旨(日本語)」です。



講演概要
 人工知能(AI)は将来様々な産業や人間の活動にディスラプションをもたらすのは明白である。しかし、今AIには過剰な期待がかかりつつあり、同時にマーケティング上、いかなる情報分析も「AI」という文字を入れなければ売れない時代を迎えている。こう考えるとAIと名乗る様々なサービスが期待値以下の機能性しか提示出来なかった時以降、「AIは未熟」との世論が湧き出始め、疾風怒濤のAIブームが終焉すると予想される。
 その一方で正真正銘ともいうべきAIが発展し、それを取り込んだサービスや企業が一気に既存企業と業界を打ち破るイノベーションとして出現する可能性が存在する。こうした上記「幻想に包まれたAIブーム」と「真のディスラプティブ・イノベーション」との間の揺らぎの根底にあるのは、①AIに関する一般的な知識不足、②2つのシナリオの根底にある力学、および③「正真正銘のAI」を使った様々なサービスや考え方への接点の少なさにあると言えよう。
 多くのAI活用法は、シリコンバレーの経済圏において、ベンチャーキャピタル投資を受け急成長を使命としたスタートアップによって編み出されている。猛烈な競争を経てスタートアップは既存の業界を破壊しようとする一方で、大企業は破壊されまいと懸命にそうしたスタートアップを取り込もうとしている。こうしたシリコンバレーにおける力学は、これまでの20年の歴史の中で付加価値創造の土俵を幾度も変え、大きな富を作り出しながら新しい産業を作り、既存企業を破壊してきたのである。
 本セミナーは、AIと根底にある力学の模索、シリコンバレー経済圏に関する正確な情報の紹介、そして日本企業でシリコンバレーを活用している数少ない例と、避けるべきワーストプラクティスを伝えながら日本の将来の選択肢についての検討を行う。

→「講演要旨」全文を読む
講演要旨PDF:594KB

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櫛田健児セミナー 「幻想と真実の間で揺れ動くAIによるディスラプション -シリコンバレー経済圏の真の理解と日本の付加価値創造力の未来-」

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