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2012.08.22

2012年7月10日、理事長 福井俊彦  PAC研究会における講演録

  • 福井 俊彦
  • 理事長
    福井 俊彦

キヤノングローバル戦略研究所外交・安全保障グループでは、2009年4月に日本の将来の政治任用職を目指す人材を養成する「PAC道場」を立ち上げ、「PAC政策シミュレーション」と研究会を行ってその育成に努めております。

2012年7月10日にPACメンバーおよびPAC政策シミュレーションサポートメンバーによるPAC研究会を開催した際、CIGS・理事長の福井俊彦が講演を行いました。

 

 (以下、講演録からの抜粋)

 1.世界経済はこれから安定に向かうのか?  

 最初に、世界経済は今さまざまな問題があって動揺し続けていますが、それがこれから安定に向かうのかというテーマに触れたいと思います。

  冒頭申し上げましたことをさらに詳しく申し上げますと、地球上に住む人々は、もともと互いに価値観の異なるものが集まっていて、歴史や文化もそれぞれ異なる特性がありますから、本来、人間と人間というのはぶつかりやすいものであります。その意味で、世界は価値観の相克の中で、不確実性に満ちあふれているというのが本来の姿であると思います。  

 それでも、グローバル化や情報通信革命以前の世界においては、世界はできる限り、国あるいは地域という単位毎に、比較的同類・同質のものが集まって、"île de stabilité isolé"(安定の離れ小島)をつくろうと努力していました。このことに完全に成功した国はないと思いますが、かなりの程度成功した国があったことも事実だと思います。日本においては、戦後の高度成長の時期がこれにあたると思います。  

 しかし、グローバル化と情報通信革命の奔流の中では、どんなに「安定の離れ小島」をつくろうと努力しても、国境あるいは地域の壁を越えて、ヒト・モノ・カネ、そして情報が自由かつハイスピードで流れるようになります。そうした時代においては、人々は結局、本来の不確実性の世界に立ち戻るのだと私は思います。

 

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2012年7月10日PAC研究会における講演録PDF:443.7 KB