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2018年2月13日(火)15:30~17:00開催 場所:キヤノングローバル戦略研究所 会議室3

CIGS エネルギー環境セミナー 「ジェネラル・パーパス・テクノロジーのイノベーション - 半導体レーザーの技術進化の日米比較」

 キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)は2018年2月13日に、一橋大学大学院イノベーション研究センターの清水洋教授を招き、CIGSエネルギー環境セミナーを開催しました。

講演要旨

 日米の半導体レーザーのイノベーションについての比較研究が紹介された。
 通信用の伝送量、民生用の波長等の代表的な指標で見ると、1980年頃から米国よりも日本の方が勝るようになった。この理由としては、米国は1980年代以降はスピンアウトが多く出て、研究開発資源がサブマーケットに流出した一方で、日本ではスピンアウトは殆ど無く、既存の技術の軌道上でのイノベーションが続けられたことがあった。
 だがこれで、日本は技術開発に長期的な継続性があると言えるかというと疑問なしとしない。
 日本は経営判断によってある技術の開発を中止すると技術者はその研究を続けられなくなるが、米国では技術者はスピンアウトを含めて多くの企業を渡り歩きながら研究者としては継続性を保つことが出来た。
 このように同じ半導体レーザー技術であっても日米での技術開発の様相は大きく異なっていたことが分かった。


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(左から清水氏、杉山氏)

開催概要
題目:「ジェネラル・パーパス・テクノロジーのイノベーション - 半導体レーザーの技術進化の日米比較」
発表者:清水 洋(一橋大学大学院 商学研究科 イノベーション研究センター 教授)
モデレーター:杉山 大志 (キヤノングローバル戦略研究所 上席研究員)

プログラム
ProgramPDF:305KB


発表資料
清水 洋 発表資料PDF:1.92MB

発表者紹介
 1973年横浜市生まれ。2007年ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス・アンド・ポリティカルサイエンス(Ph.D)。アイントホーヘン工科大学ポストドクトラルフェローを経て、2008年9月より一橋大学イノベーション研究センター専任講師。准教授を経て、2017年4月より現職。『ジェネラル・パーパス・テクノロジーのイノベーション -- 半導体レーザーの技術進化の日米比較』にて、第59回日経・経済図書文化賞、第33回高宮賞を受賞。 主な日本語の著作:清水洋『ジェネラル・パーパス・テクノロジーのイノベーション -- 半導体レーザーの技術進化の日米比較』有斐閣、2016年、米倉誠一郎・清水洋(編著)『オープン・イノベーションのマネジメント』有斐閣、2015年。

研究テーマ:
 企業の競争戦略とイノベーションの関係を歴史的に分析しています。大きくは、(1)イノベーションにはどのようなパターンがあるのか、(2)イノベーションのパターンに影響を与えるのはどのような要因があるのか、(3)企業はイノベーションのパターンをどのように戦略的に活用できるのかの3点を中心に分析をしています。

最近の研究関心:
・新製品開発におけるオープン・イノベーションのマネジメント
・汎用性の高い技術(General Purpose Technology)におけるイノベーション
・アントレプレナーシップの国際比較