本文へスキップ

2010年3月1日(月)13:00〜19:00開催 場所:日本工業倶楽部 中ホール

金融危機とマクロ経済

キヤノングローバル戦略研究所は金融危機後の価格変動と経済変動の新しい分析に関する研究に取り組んでおり、その研究の状況について発表を行うマクロ経済研究会を開催いたしました。

開会挨拶

  • キヤノングローバル戦略研究所理事長 福井 俊彦

研究報告 第一部

  • 発表者:小林 慶一郎 研究主幹
    「金融危機についての新理論モデル」

    金融危機を情報の非対称性による内部貨幣の消滅と流動性の不足により実物経済を混乱させたものと分析し、金融政策分析の新たな枠組みを提示する。

  • コメンテーター
    中嶋 智之 客員研究員 (京都大学経済研究所 准教授)

  • 発表者:奴田原 健悟 客員研究員 (専修大学経済学部講師)
    「信用財セクターの外部性と貨幣の非中立性」

    金融システムを通じて取引される財(信用財)の生産に正の外部性が存在すると仮定した新しいマクロ経済モデルを提示し、貨幣の非中立性が引き起こされることを示す。

  • コメンテーター
    立命館大学経済学部 准教授
    平口 良司 氏

  • 発表者:稲葉 大 研究員
    「米国経済ビジネスサイクル・アカウンティング分析」

    金融危機以前から今日までのアメリカ経済の変化をビジネスサイクル・アカウンティングの手法によって分析し、日本との比較などによって危機の要因や影響の大きさなどを検討する。

  • コメンテーター
    上智大学国際教養学部 准教授
    大津 敬介 氏

研究報告 第二部 「価格変動のミクロ分析」

  • 発表者:大西 立顕 研究員
    “Exchange Rate Dynamics: A Nonparametric Approach”

    EBSの為替相場ティックデータを用いて、為替相場が一方方向のトレンドをもつ現象を「連」検定の手法により分析する。市場安定性の指標として「連」が有用であることを示す。

  • コメンテーター
    一橋大学経済研究所 教授
    渡部 敏明 氏

  • コメンテーター
    日本大学理工学部准 教授
    相馬 亘 氏

  • 発表者:水野 貴之 客員研究員 (一橋大学経済研究所 専任講師)
    “On the Evolution of the House Price Distribution”

    リクルート社の住宅物件情報を用いて住宅価格の分布が時間とともにどのように変遷するか、バブルとその崩壊がどのように空間波及するかを明らかにする。

  • コメンテーター
    国際基督教大学教養学部 教授
    海蔵寺 大成 氏

  • コメンテーター
    成蹊大学経済学部 准教授
    中神 康博 氏

  • 発表者:渡辺 努 客員研究員(一橋大学経済研究所 教授)
    “Real Rigidities: Evidence from an Online Marketplace”

    価格.com市場における商店の価格づけ行動を分析し、商店相互の模倣が価格変動に重要な影響を与えていることを明らかにする。

  • コメンテーター
    日銀金融研究所
    白塚 重典 氏

総括コメント

東京大学大学院経済学研究科長・教授 吉川 洋 氏