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2012.05.11

「東京=ケンブリッジ・ガゼット:グローバル戦略編」第37号(2012年5月)

小誌は大量の資料を網羅的かつ詳細に報告するものではない。ハーバードにいる一研究者である筆者が接した情報や文献を①マクロ経済、②資源・エネルギー、環境、③外交・安全保障の分野に関し整理したものである。紙面や時間の制約に加えて筆者の限られた能力という問題は有るが、小誌が少しでも役立つことを心から願っている。

  • 栗原 潤
  • 研究主幹
    栗原 潤
  • [研究分野]
    米国情報・ネットワーク

 野田佳彦首相が2011年9月13日の所信表明演説の中で語った「誠心正意」は、周知の通り、勝海舟の『氷川清話』からの引用だが、同書の中に「小楠は能弁で南洲は訥弁だった」という記述がある。即ち、幕末の英傑、横井小楠と西郷隆盛は共に雄弁だったが両者は対照的で、前者は滔々と、後者は訥々と語ったらしい。ところで同僚の山下一仁氏によると「平成の開国」に反対する声が未だ大きいらしい。「平成の開国」に向け、山下氏に加えて幕末と同様、訥弁・能弁を問わず優れた論者を多く必要としているのかも知れない。さて、小楠と南洲の最期は共に悲劇的だが、小楠暗殺に与した津下四郎左衛門に関して森鷗外が1915年に著した史伝が興味深い。曰く「歴史の大勢から見れば、開国は避くべからざる事であつた。... 智慧のある者はそれを知つてゐた。知つてゐてそれを秘してゐた。... 智者は尊王家の中にも、佐幕家の中にもあつた。しかし尊王家の智者は其智慧の光を晦(くら)ますことを努めた。晦ますのが、多数を制するには有利であつたからである」と。

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