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2012.03.28

「危機後は不況長期化」なぜ

日本経済新聞 「経済教室」2012年3月19日掲載

 米メリーランド大学のカルメン・ラインハート教授と米ハーバード大学のケネス・ロゴフ教授は「国家は破綻する」(2009年)で、金融危機・債務危機に陥った国は危機後に長期間、経済成長が低迷すると指摘した。ラインハート教授とアメリカンエンタープライズ研究所(AEI)のヴィンセント・ラインハート研究員も、10年の論文で危機後10年は経済成長率が低下する傾向があると実証的に示した。これらの結果を踏まえれば、今後の欧米経済は長期的に低成長となる可能性が大きい。今回は長期不況に関する最近の研究を整理しよう。
 新古典派的な枠組みのマクロ経済学による長期不況分析の端緒は、1999年の米ペンシルベニア大学のハロルド・コール教授(現在、以下同)と米カリフォルニア大学ロサンゼルス校のリー・オハニアン教授による米国の大恐慌の研究だ。彼らは全要素生産性(TFP、キーワード参照)が30年代に急に落ち込んだことが大恐慌発生の主因と述べた。・・・


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日本経済新聞「経済教室」2012年3月19日掲載記事PDF:518.6 KB

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