本文へスキップ

2018.06.11

【合理的環境主義者の視点】地球温暖化の予測は正しいか?

一般社団法人 産業環境管理協会 月刊「環境管理」 Vol.54 No.6 (2018) に掲載

  • 杉山 大志
  • 上席研究員
    杉山 大志
  • [研究分野]
    資源・エネルギー、環境

外れた大循環モデル(GCM)シミュレーションの予測

 IPCCの温暖化予測は、大型計算機による大気・海洋結合大循環モデル(Global Circulation Model, GCM)によるシミュレーションに多くを依存してきた。

 しかし21世紀に入ってからIPCCが第5次報告を出した2013年までの間、かつてGCMが予言したのに比べて、温暖化はあまり起きなかった。これはハイエイタス(=停滞)現象と呼ばれている。図1(a)において、黒の実線が観測値で、「models」とあるのはGCMによる温度上昇予測である。観測値はGCMによる予測値の下限ギリギリに位置していて、ほとんどの予測値は観測値よりかなり高かった。つまり温暖化を過大評価していた。・・・


図1/IPCCの温暖化予測

180608_sugiyama_fig1.png

注:図でRCP2.5~RCP8.5とあるのは、放射強制力(温室効果ガスの排出の結果として生じる温室効果の強さ)が2.5~8.5(W/m2)に達するシナリオを意味している。RCPはReference Concentration Pathwayの略だが、単に放射強制力のシナリオだと思っておけばよい。この図はRCP2.5から8.5まで、あらゆる排出量予測に対する温度上昇をまとめて表示している。


→全文を読む

地球温暖化の予測は正しいか?PDF:4.2 MB

同シリーズコラム

同シリーズコラムをもっと見る

杉山 大志 その他コラム・メディア掲載/論文・レポート

杉山 大志 その他コラム・メディア掲載/論文・レポートをもっと見る

資源・エネルギー、環境 その他コラム・メディア掲載/論文・レポート

コラム・論文一覧へもどる